三井ちさとのDiary  

山下末則さん
 11月最初の巨人王国。東京タワーのすぐとなり、東京・麻布台より生放送でお送りしました。集中力をもって、生きた言葉でお伝えできるのが、生放送の醍醐味です♪収録よりも何倍も緊張します。そんな緊張の数々をご経験されている、日本テレビきっての美声の持ち主、スポーツアナウンサー山下末則さんがゲストにいらっしゃいました。プロ野球、サッカーの実況をはじめ、スポーツ全般を網羅。とくに箱根駅伝ではセンター実況としての「山下節」がお馴染みですね。そして、1994年5月18日の巨人×広島戦で槙原投手の完全試合の実況は伝説☆
 さて、普段は「どうですか、水野さん」と野球中継で聞いている山下さんが、今日は逆の立場ということで、その水野さんとのやりとりがとても面白ろかったです。実況といえば、一瞬一瞬のプレーも見逃せません。常に視線を送りながら、言葉で伝えていくので本当に大変ですよね。
 今日の放送を振り返って、特に興味深かったのが「放送開始した時に、巨人が大差で負けている時の実況話」でした。その時は、中立で相手チームのいいプレー、いい選手に乗っかって話しをするそうです。どうしても困った時には、解説者の水野さんにふれば、何でも答えてくれたので助かったそうです♪どんな解説者へも、いい話を導き出せるような言葉がけを心掛けているとおっしゃる山下さん。その「心づかい」が、今日のお話からも伝わってきました。
 そして、堀内元監督が解説者だった時の、最も印象深かったという「オフレコ話」をして頂きました。と言うのも、まだ放送がはじまっていないPM6~7時の間は、解説者の方は、解説席でお休みして頂いているんですね。その時、解説者だった堀内さんは「お休みタイム」が「お眠りタイム」になってしまっていたと。ウトウト眠りに落ちている堀内さん・・・こりゃまずい!と隣りにいる山下さんはわざと「あ"ーー」と大きな声を出して起こしたそうです。「チャンスの場面とか、見ておいてもらわないと困るから気を使っているんですよ~」と、非常にユニークにお話されていたので、可笑しくて笑い転げてしまいました。どんな夢を見ていたのでしょうねzzz
 また、山下さんは実況を行う際「先をよむ能力をどうやって磨くか」ということが一番難しいことだとおっしゃっていました。そこには、3つも4つもアンテナをはって、色んなことを考えながら先をよんでやらなければならならなりません。山下さんのアンテナが欲しい!!
 中継で一番いい放送だと言われているのは「アナウンサーが事前に100調べといても1つも出さないで、ゲームそのもので視聴者を惹きつけることが出来るかどうか」山下さんの優しい口調からも1つ1つ、説得力がありました。その重みが実況に活きているのですね。私自身、失敗や反省がどれだけあったか数知れず。どうしてもその後、頭の中で引きずってしまうことがあります。アナウンサー歴25年の山下さんご自身も「今までたくさん失敗してきたけれど大事なのは、すぐに気持ちを切り替えること。すべて上手くいくなんでありえない。一瞬一瞬が勝負!!」その力強いお言葉に、ガッツと勇気がみるみると湧いてきました。私も失敗を恐れず、事前努力を怠らず、自信につながるよう頑張ろう。とても明るく、気さくな山下さんのお話は、非常にメリハリがあり、分かりやすくてさすがだなと思いました。またお話させて頂きたいなと思いました(^0^)ありがとうございました。
 さて、来週のゲストは巨人の前二軍監督・高橋一三さんです☆