『巨人王国』今週2回目の放送をお届けしました。
今夜の「金太郎交遊録」ゲストは、元祖ストッパー「8時半の男」と呼ばれたこのお方、野球評論家の宮田征典さん。1965年69試合に登板し、20勝のうち救援で19勝をあげV1に貢献された、素晴らしい投手です。私が、2001年にジャビッツをしていた時に宮田さんが投手コーチをされていました。しかし、お話をさせて頂くのは、今日が初めてだったので、期待に胸が膨らみました。本当に和やかな方で、私の緊張が一気に解けてしまいました♪当時「8時半の男」と呼ばれることに対してどんな気持ちだったのかお尋ねすると、若い頃は抵抗があったけれど、水野さん「阿波の金太郎」共に、野球界でニックネームがもらえるのは幸せなことだとおっしゃっていました。それだけ評価されている証ですよね。
さらに、私自身「ブルペン」の中で投手とコーチとの間に「どんなやり取り」が行われていたのか、凄く興味がありました。ブルペンを出たら厳しい戦いになるから、できるだけ選手にリラックスさせてあげるよう心掛けたそうです。コーチに向かって「じじい!」と呼んだこともあるという水野さん・・・ブルペンの中だけは許されることもあったそうです。緊張の舞台がすぐそこに待ち受けているぶん「ブルペンの雰囲気が分かってくれるコーチじゃないとだめですね」とコーチも経験された水野さんご自身も語っていました。それにしても宮田さん、心が広いですよね。選手の気持ちが痛いほど理解できるとおっしゃる宮田さん。投手一人一人の性格をよく知った上での言葉がけ・ご指導をされ、たくさんの投手を愛情いっぱいにブルペンから送り出してきたのですね。
さて、私は西武時代の工藤公康投手の大ファンだったのですが、その「工藤投手を一人前にするために、西武の投手コーチになった」というお話に驚きを隠せませんでした。宮田コーチのおかげで工藤投手が活躍し、その工藤投手を私は応援していたっということになるのです。今でも巨人で活躍している工藤投手の姿を見ることは、宮田さんにとって大変な喜びなのでしょうね。
「長嶋監督エピソード」実に面白かったです。「今日は投げる日じゃなかった」という現役時代の水野さんに、長嶋監督が「ここ一番」と信頼を寄せ、急遽起用したそうです。宮田コーチは「いや、まだ肩が出来ていないから」とストップかけたにも関わらず(笑)試合は勝ったけれど、いい勝ち方ではなかったという理由で「すぐに2軍に落とせ!」と長嶋監督が激怒!!そこで、宮田コーチは「今日は水野は当番する予定じゃなかった。今までの実績があるじゃないか」と説得したそうです。投手をかばう宮田コーチ、最高ですよね。そのエピソードを横で聞いていた私は、感動のあまり泣きそうになりました。こんなに選手想いのコーチの下で野球ができる選手って幸せですよね。水野さんがドキドキしながら翌日、長嶋監督の前に行った時に「頼むぞ今日も~」♪長嶋監督がケロっと言ったそうで。やっぱり長嶋さんは大物だ(^0^)
「投手全員が良くなってほしい」と夢を語って下さった宮田さんの表情からは、誰よりも「教えること」や「投手が飛び立っていく姿を見ることが大好き」そんな想いが伝わってきました。宮田征典さんこそ、投手コーチが一番似合う方です☆宮田さんの愛情溢れるお人柄に触れられて、心が温かくなりました。
水野さん「巨人王国」って最高ですね!!