三井ちさとのDiary  

おすすめ小説☆
三井ちさとおすすめ小説☆「心では重すぎる」(上・下)著・大沢在昌
ここ1~2週間、寝ても覚めても時間さえあれば読み続けたこの小説は、まさにページを操らせるリーダビリティを維持させます。大まかな内容は「失踪した人気漫画家の行方を追う探偵・佐久間公の前に、謎の女子高生が立ちはだかる。渋谷を舞台に現代を描ききった渾身の長篇」ということで、有名漫画家の周囲の人間が、主人公の周囲の人間と複雑にからまっていく過程が本当に面白い!!
「心に比べれば、体なんて軽いものさ」と、主人公の佐久間公は身体を張ってでも、結論が出るまで突き詰めていくんです。普通命が危ないと思ったら中断するだろうことを、主人公は止めない。こんなに便りになる人間だったら、是非自分の身内に欲しい。
 終盤、近所のファミレスで読み続ける私は、クーラーがんがんの店内で身体も冷えてしんどくなってきたんだけど、もう!早く結末が知りたくて席を立つことなく、コーヒーを飲みすぎて胃が重たくなってきても最後まで読み上げました。「こんなに面白いのに終わっちゃったよ~」と残念な気持ちにもなったが、それだけ夢中にさせる「大沢作品」の虜になること・・・間違いない。
 皆さんも是非!(^0^)おすすめです。